指先センサー その2 草取り編
指先センサー その2 草取り編
中段の花壇の西脇に雑草スペースがあって、かつてここには青紫蘇(オオバ)が自生していました。
夏になると葉を数枚摘み取って、刻み、そうめんや冷ややっこの薬味に食べていました。
大変重宝に使っていたのですが一昨年ここに残土が積まれ、私の秘かな楽しみの叢はなくなり紫蘇も姿を消しました。
月日は流れ今年は例年以上にガーデニングに力を入れているので、叢と化しているこのスペースを一瞥しましたところ、数日前、思わず小躍りしたい程の喜びの発見がありました。
雑草の生い茂っている中に紫蘇がちゃんと数本育っていることに気が付きました。
その翌日の夕食は急遽そうめんに変更。青紫蘇(オオバ)を薬味の一つに加えて食しました。完全無農薬栽培の天然の恵みをおいしくいただきました。
よく朝のガーデニングタイムの時に寄り道をしてこの叢に立ち寄ってボケーっと眺めていたら、素敵なアイデアが閃きました。
「そうだ、青紫蘇だけ残してその周辺の別の植物は草取りしよう。
この次の週末の作業の最優先課題決定!」
そして今朝5時過ぎ、満を持して草取り作業を挙行しました。
♪あめあがりのあさぁ~♪ と鼻歌交じりに除草です。
夕べ雨が降ってくれていたので除草が大変やりやすくて驚きました。
叢の中から青紫蘇だけを残してその他の草を除去するというのは意外と難しかったです。
根っこ同士が複雑に絡み合っているからです。
地下茎で繁殖している植物などは特にややっこしかったです。
指先センサーの力量が発揮されました。力任せでなく丁寧に草取りします。
それでも1~2回は雑草と一緒に紫蘇も抜けてしまいました。
根っこの団子状態をほぐしながらうまく紫蘇の根っこ周辺の土だけを落とさずに分類できた時には快挙にニンマリと自分を褒めました。
まるで外科医のオペのような場面でした。
苦労の除草の結果、3~4株と思っていた青紫蘇は大小含めて37株生育していました。
ちょっとした青紫蘇畑のような風情です。
そこで上段の花壇のふもとの南側に大家さんの奥さんがやっている小さな家庭菜園の野菜畑スペースのことを思い出しました。
畑の手前側の際に育っている雑草群を適当に除草すると奥行き30㎝幅70㎝くらいのスペースができました。
37株の紫蘇の中から育ちのいいものを7株ほど選抜して移植しました。
幸運にも昼過ぎに大家さんに会うことができましたので紫蘇の移植を報告しました。
中段の花壇のマツヨイグサは 一昨日は60輪、昨日は40輪咲いていました。
土手西のスペースではバイカウツギが最後の1輪を咲かせ、くちなしの花は3輪に増えてほのかに香りを漂わせ始めました。
私が命名した「むしとり撫子(本名:ハエトリナデシコ)」の第3集団は本葉が数十枚に育成。プランターに移植して育てている第二集団のむしとり撫子(16株)は背丈も40センチくらいに育ち始め、そのうちの2株にようやく花をつけ始めました。
中段の花壇のむしとり撫子2株はマツヨイグサの花の群れの中で花の盛りを過ぎ後半戦に入っています。早くに咲いたものは種をつけ種蒔き体制に入っています。
そもそもこのむしとり撫子は2013年に福島の田村市を訪れた際に種を分けてもらったものですからきっとDNAに福島時間が記憶されているのでしょう。
東京と福島では花の生育など約1か月の時差があります。
周辺の東京生まれの東京育ちのハエトリナデシコたちは花の見ごろもすでに終わっていますが、このむしとり撫子たちは発芽も開花も1か月くらいずれての遅咲きなのです。
今朝の青紫蘇だけを残して周辺のほかの植物を除草するというのはこのむしとり撫子の第3集団の育成の過程ですでに実践済みです。
この時は草むらの繁殖加減が薄かったのでラクチンでした。
除草にはテガンナという農具(園芸用具)が大活躍でしたから私の指先センサーは出番がありませんでした。その意味では今朝の除草作業のほうがスリリングで大変でしたが面白かったです。