donpo9’s blog

脳卒中を体験した人の生活の楽しみ具合レポート

母の思い出

おてんとうさまはおみとおし

 

母が子供の頃、祖父からよく聞かされてきた

言葉です。母は正直で真面目な人でした。 

何より創意工夫の人でした。

知恵の働かせ方の多くも祖父から学んだのです。

口数は少ないけど人の悪口を言わない人でした。

簡単に激高などしない穏やかな人でした。

ある時台風の大風で庭木の幹がブロック塀で

ゴリゴリ擦られたのを見て「かわいそうに」と

ボロキレを巻いた人でした。

次男が受験浪人で住み込み店員となり、

新聞配りを始めて最初の雨が降った夜明け

「この雨んなか新聞配りしてんだよぉ」と

わんわん号泣した人でした。

長男が心筋梗塞のため477カ月で死んだ時

悲しみが大き過ぎて受け止め切れなかったので

葬儀の際には一粒の涙も出ませんでした。

祥月命日には欠かさず墓参りしました。

4年目の墓参りの時初めてポロポロ泣きました。

「母さん、僕らを産んでくれてありがとう。」