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脳卒中を体験した人の生活の楽しみ具合レポート

元気液と元気の壺  (第3稿)  曵田原 宏  ばぶさん童心話

元気液と元気の壺  (第3稿)  曵田原 宏

 

元気の源、元気液と元気の壺のお話はご存知でしたか?

 

人は誰でも皆心の中に壺をひとつ持っているんです。

その壺は別名「元気の壺」といいます。

その壺の中には『元気液』が入っています。

実はこれが元気の源なのです。

 

この『元気液』の液性は揮発性が高いので油に似ています。 

揮発した元気液は言葉や眼差しや祈りや笑顔や笑い声となり

相手のもとへ届きしっくり感じとられ納まります。 

その一方、こちらの思いが空回りして雲散霧消してしまうことがあるのは 

もう一つの元気液の液性の理由からきています。 

元気液には相手に押し付けたり奪い取ったりできない液性があるからです。

 

揮発性が高いのですからうっかりしていると元気液はどんどん揮発して

壺の中がカラカラに干からびかけているなんてこともしばしば起きます。

それならば壺に蓋をしたら揮発が防げるかというと

これが厄介なことに元気液はいともたやすく劣化し腐敗します。

絶えず新鮮な空気に触れさせておかないと鮮度が急速に落ちるからです。

 

人は皆太古の昔から互いに感じ合うことによって

その元気液を自然体でやりもらいしてきました。 

 

元気液は均質ではありません。

人によって元気液の透明度も色つやも粘度も違います。 

この十人十色の元気液をやりもらいして矛盾しないのかと

心配になりませんか?

大丈夫です。元気の壺に備わっている調整力の不思議です。

元気の壺は結構柔軟、しなやかです。 

しなやかさには個人差がありますが、

年齢とともに身の丈に応じた元気の壺へと熟成します。

元気の壺に注がれる元気液は壺の持つ不思議力で

自分自身の身の丈に応じた液性に生まれ変わり体内になじみます。

 

人が互いに挨拶を交わし合う時、

贈り物を交換し合う時、

愛する者が見つめ合いいだき合う時

「元気液」は増殖し互いの元気の壺を満たすのです。

 

大きな孤独を抱いて暮していても、

決して孤立しないで生きてこれたのはこうした訳だからです。

 

誰かが誰かの元気の支えになっている

世の中は

みんなお互いに

誰かが誰かの元気の源になっている

 

あなたの笑顔に癒され

あなたの微笑みに励まされ

あなたの眼差しに安堵している人が確かにいます

 

これって何と素敵なことでしょう

 

ほら 

『私もそこそこいけてるんだわ』

と自信がわいてくるのはこうしたわけです。