donpo9’s blog

脳卒中を体験した人の生活の楽しみ具合レポート

ばぶさんポエム かたちょう結び (第2稿)

ばぶさんポエム  かたちょう結び  (第2稿)    

 

 

  

結びあいたい思いをいだいて

ちょうちょう結びを試みましたが

長さがわずかに足りません

組み合わせですから

足らないときもあります

 

二人の結び目を

さり気なくかた方に寄せて

かたちょうむすびに

結び直してくれた

その心遣いのぬくもり

 

強すぎもせず弱すぎもせず

むりせず結び合おうという

思いの寄せ方のしなやかさが

 

安心感となって

かたちょうむすびの結び目を

包み込んでいます 

 

かたちょうむすびのやさしさは

いたわるおもいの心映え

  

 

これまで「蝶々結び」の造形的な完成度の高さに魅せられていたが故に

「片蝶結び」は完成度の低い間に合わせの「もどき」の結びのように

なんとなく思っていました。

けれども

1月7日から職業訓練校で自立支援の介護の勉強を深めてきて1カ月がたち、

自分の中で物事の見え方や感じ方に幅ができてきていることに気づかされました。

片蝶結びの詩を綴るうちに気づいた世界です。

 

 

水仙月の四日のなぜ?

水仙月の四日(宮沢賢治・作)のなぜ?

 

 

水仙月の四日」(すいせんづきのよっか)は、『注文の多い料理店』に

収録されている作品です。当時はあまり評価されなかった作品です。

希少価値の高いあまりに美しい雪山の遭難文学です。

しかも遭難した赤いケットを被った子供が命を落とさずにお話は終わる

という意味ではハッピーエンドの物語といえますでしょう。

登場人物をざっくり紹介しましょう。

物語の主人公の雪童子(ゆきわらす)は2頭の雪狼(ゆきおいの)を従え、

鞭を使って猛吹雪を起こす賢治さんのオリジナルのキャラ。

雪狼(ゆきおいの)というのは雪童子の言葉を解す忠実なしもべ達です。

自由に空宙を駆けまわり吹雪を起こす能力を持っています。

雪婆んご(ゆきばんご)は東北地方の妖怪を元にした賢治のオリジナルキャラ。

とがった猫の耳を持ち、雪童子達を使って猛吹雪を起こす冬の魔女()

3人の雪童子たち9匹の雪狼を従えている。

父親が焼いた炭を橇に乗せて山を下り、食料などを仕入れる家事労働をしている

赤い毛布の子供。

 

・・・● あらすじ ●・・・

水仙月の四日に、二匹の雪狼を従えた雪童子(主人公)と赤い毛布をかぶった子供が雪山で出会うところから物語は始まります。

人間の目には見えない雪童子は赤ケットの子供にヤドリギの枝を投げて挨拶します。

子供は不思議そうに枝を拾います。急ぐ家路の途中で、天候は急変します。

雪婆んごが別の雪童子を連れてやって来たのです。

子供の命を救おうと主人公の雪童子は奔走します。

夜になって吹雪はおさまり、雪婆んごは翌朝満足して東に去ってゆきます。

だれもいなくなってから、雪童子は雪に埋まった子供を掘り出します。

しかし子供は最後まで雪童子の存在に気づきません。

 

・~・● 鑑賞 ●・~・

岩手の春先には、突風をともなう短時間の吹雪がよく発生します。

それをモチーフにした童話です。

雪婆んごの手下である雪童子は、人間には目に見えない存在。

話し相手に恵まれず、雪の野山で鞭を鳴らし、友達といえるのは雪狼だけ。

悪戯で投げた(?)やどり木の枝のおかげ(?)で、こどもが振り向いてくれ、

死にそうになりながらもその枝を捨てずにいたことが、雪童子には嬉しかったのです。

赤い毛布のこどもに対して、情愛が生まれ、凍った雪童子の心に春がやってきました。

老若男女を問わず人は誰でも「誰かの役に立ちたい」、

「自分を認められたい(受け入れられたい)」という欲求を持っているものです。

赤いケットの子供の泣き声によって雪童子の中にわずかに熾火(おきび)のように

残っていた人間性が喚起されます。

 

すいせんづきのよっか の なぜ?  

ばぶさん流の解釈・想定&演出の試みどころ(おいしいところ)

●主人公の雪童子には2匹の雪狼……3匹でなく2匹という処が隠し味でしょうか。

この子はかつて吹雪で遭難死した子供(新顔・今回デビュー)の化身、

けれどもまだどこかに人間味の感性が残っています。

3人の雪童子には9匹の雪狼……ベテランの雪童子それぞれ3匹の雪狼の飼い主()

●雪婆んごと3人の雪童子の関係……百戦錬磨のコンビネーション、

〇主人公の雪童子は、雪婆んごと初対面?水仙月の四日というイベントも初体験

●そもそも雪婆んごの立ち位置は? 人間ではない大自然界の猛威の化身、自然界の側の都合での営みをしています。

●『水仙月の四日』って大吹雪の記念日? 例えば雪婆んごのそのまたおばあちゃんの祥月命日とか?

ヤドリギの枝……西洋では生命の再生・幸運の象徴です。

 たまたまヤドリギだったけれども結果オーライとなりました。

〇雪童子が赤いケットの子供を助けたモチベーションは何でしょう?

『泣き声』の持つ力、もっと生きたい、死にたくないという願いや祈りの発露。

〇サバイバルな状況の中で吹雪の山で凍死しない知恵(経験智)を発揮します。

雪洞の中に隠れ込んで、吹き付ける強風から身を守り生き延びる。

 

※朗読は自由な解釈で鑑賞できる不思議世界。皆さんの「なぜ」を持ち寄って100倍楽しみたいものです。

 

街の灯一つ消えました

街の灯一つ消えました

 

 

今日、私のなじみの居酒屋さんが一軒25年間営業の幕を閉じました。

お店というのはどんな業種であれ地域の文化の花です。

25年です。楽しいお酒の夜のエピソードはあれこれあります。

四半世紀ですからよく頑張ってくれましたと熱烈拍手です。

もともと家の外でお酒を飲む機会は一年間で46回程度の私です。

ですからなじみの居酒屋さんも23軒です。 

「今夜飲もうか」というときの選択肢の最有力のお店を失ったのは寂しいです。

こちらのお店の店主の奥さんは『陰徳陽報』を絵にかいたような性格で、

その働く姿から学びや気づきを沢山いただきました。

奥さんは私にとって人として自分の人生を生きていく上で貴重なお手本です。

今後は同じ町に暮らしているご近所さんとして新しい何かを始められるでしょう。

 

第25回朗読会ばぶの会(1/26)無事開催開催できました(報告)

25回朗読会ばぶの会(1/26)無事開催できました (報告)

 

 

100回開催を目して始めた朗読会も今回第25(四分の一)という

アニバーサリーな例会を無事開催できました。

しかも今回は会場を満席にしての開催でした。嬉しいです。

リピーターも着実に増え、満足をいただけたという感想をいただきました。

数少ないお客さんですが、さらに次回のご来場のご予約までいただいています。

実にありがたいことです。何しろお客さんあっての朗読会です。

 

主催者の自分が言うのもなんですが切磋琢磨で

今回の朗読作品は4作とも完成度の高いものでした。実にありがたいです。

 

今後の開催日程

26回朗読会ばぶの会 3/23

27回朗読会ばぶの会 5/18

28回朗読会ばぶの会 7/20

 

朗読参加の方の応募をお待ち申し上げます。ご一報ください。

 

ゴリちゃんとリラちゃんの「ちょっとだけ」 (第3稿)

ゴリちゃんとリラちゃんの『ちょっとだけ』  (第3稿)

 

 

ゴリちゃんとリラちゃんはとっても仲良しです。

たまにちょっとだけ喧嘩することもありますが、

すぐに元の仲良しに戻ってあそびます。

だってひとりであそぶのより、二人であそぶ方が

だんぜん楽しいことを知っているからです。

 

ゴリちゃんは リラちゃんよりもちょっとだけ体重が重いです。

リラちゃんは ゴリちゃんよりもちょっとだけ背が高いです。

 

ゴリちゃんは リラちゃんよりもちょっとだけ

手のひらが大きいです。

リラちゃんの足の親指は ゴリちゃんの足の親指よりも

ちょっとだけ大きいです。

 

ゴリちゃんは リラちゃんよりもちょっとだけおしゃれです。

リラちゃんは ゴリちゃんよりもちょっとだけおしゃべりです。

 

ゴリちゃんは リラちゃんよりもちょっとだけこわがりです。

リラちゃんは ゴリちゃんよりもちょっとだけあわてんぼです。

 

ゴリちゃんは リラちゃんよりもちょっとだけ

でたらめうたが得意です。

高い声も低い声も大きな声も

うんとちっちゃなちっちゃな声も出せるからです。

リラちゃんは ゴリちゃんよりもちょっとだけ

こわい顔が上手です。 眉毛を上げたり下げたり

目をまん丸にしたり三角にしたりするのが上手だからです。

 

ゴリちゃんもリラちゃんもおんなじくらいまつ毛が長いです。

ゴリちゃんもリラちゃんもおんなじくらいウインクが上手です。

ウインクってあの片目だけつぶるあれです。

みぎ、ひだり、みぎ、ひだり、

ひだりひだり、みぎひだり、みぎみぎ。

こんなの簡単にできちゃうんですよ。

 

ある日リラちゃんがウインク体操というのを作りました。

すると、ゴリちゃんたらそれを見ながらあっというまに

ウインク体操の歌とメロディを作りました。

♪ ウインクたいそう ウインクたいそう いちにっさん

  にっさんにっさん いちにっさん

  みぎみぎひだり ひだりみぎ

  みぎみぎひだり みぎひだり

  ひだりっひだりっ み~ぎみ~ぎ み~ぎ・ひだりっ 

  ひだりっひだりっ みぎみぎ みぎみぎ ひだり~・みぎっ

  めだまをぐるぐる みぎま~わり

  めだまをぐるぐる ひだりま~わりっ (ちゃんちゃん)♪

 

「はぁ、ちょっとくたびれたね」

「はっはっはっはっはっはっはっは」

と二人して大笑いしました。

その時誰かの笑い声も聞こえてきました。

ゴリちゃんとリラちゃんが周りを見回して

気が付くとすずめもからすもダンゴムシ

はっぱのかげでデンデンムシも

みんなして一緒にゴリちゃんリラちゃんのまねっこして

ウインク体操していたんです。

「はっはっはっはっはっはっはっは」

「はっはっはっはっはっはっはっは」

愉快な愉快な笑い声でした。

その笑い声に重なって

「アンコール アンコール」

手拍子も加わって

「アンコール アンコール」

「ウインク体操 アンコール」

「アンコール アンコール」

ふりかえるとゴリちゃんのパパもママも

リラちゃんのパパもママもいました。

おじいちゃんもおばあちゃんもおまわりさんもいました。

ゴリちゃんとリラちゃんはとびっきりの元気声で言いました。

「ウインクたいそうはじめるよー よういはいいですかぁ」

「いいですよー」              

 

                    ~お・し・まい~

 

ゴリちゃんリラちゃんのサイクリング (第2稿)

 ゴリちゃんリラちゃんのサイクリング (第2稿)

 

 

 

ごんごり川の土手の道が、

今月新しく「サイクリング専用の道」に整備されました。

ゴリちゃんとリラちゃんはさっそくサイクリングに出かけました。 

 

ごんごり川の土手の道 チリリン チリリンとベルを鳴らし

元気よくペダルを漕いでいくゴリちゃんとリラちゃんです。

チリリン チリリン チリチリチン

チリチリリンリン チリチリリン

リンチリ リンチリ リン チリチリチン

風がとっても気持ちいいです。

すると、その風に交じってとってもいいにおいがします。

甘いバニラエッセンスのような香りです。

ゴリちゃんはペダルをこぐのを止めて大きく息を吸いました。

「リラちゃん、なんかとてもいいにおいがするよ。」

「ほんとうだ、どこからにおいがくるんでしょう」

「しらべてみよう」

二人は自転車から降りました。

「あっ、この木からいいにおいがしてくる」

その木には名札がついていました。

「なんてかいてある?」

「えーとね、『カラクニオガタマの木』だって」

「へえ~『カラクニ・オガタマ』かあ」

ゴリちゃんはもう一度、思いっきり花のにおいをかぎました。

「ほんとうに、いいにおいだね」

アイボリーホワイトの小さな花びらがばらばらになって、

木の根元に沢山降り積もっていました。

「このはなびら おみやげにしよっか」

「うん、ママきっとよろこぶわ」

二人は花びらを手のひらいっぱいに拾うとポケットに詰めました。

「それじゃあ、また、しゅっぱつだぁ」

「どこまでもどんどんいこうぜぇ」

チリリン チリリン チリチリチン

チリチリリンリン チリチリリン

リンチリ リンチリ リン チリチリチン

ゴリちゃんとリラちゃんはロクジ大橋までやってきました。

「ちょっときゅうけいしよう」

南側の土手に寝転んで、思いっきりぐぅ~んと手足を伸ばしました。

「はああ~あ~」

「いいてんきだね」

 

二人が真っ青な空を見上げていると空が二人に言いました。

お話を一つしましょうか。

「うん、ききたい、ききたい」

ゴリちゃんとリラちゃんはぱちぱち拍手しました。

 

でははじまりはじまり。

白い雲が そらに ぽっかり とありました。

「あるある、あのくものことだ」

風が ぷふぅっ と吹いてきました。

「あっ、ふいてきた、ふいてきた。」

白い雲は ふわぁっ と押されて 驚いて  うひょっ  と言いました。

「うんうん」

白い雲が 空に  ふわぁ  っとありました。

風が ぴゅ―ぁあ と吹いてきました。

白い雲は びよぉおお っと押されて

嬉しそうに  わ~~い  と言いました。

「うんうん、それから?」

白い雲が 空に びよぉおお っとありました。

風が だばぁああ と吹いてきました。

白い雲は どひゃぁあ っと押されて  あれ~~  と言いました。

「うんうん、それから それから?」

白い雲が 空に どひゃぁあ っとありました。

白い雲のおなかに ぽっかり と穴ぼこがあいてしまいました。

風が ぴろぴろぴろぴろぉお と吹いてきて

とんねるくぐってもいいですか と雲に訊きました。

「うんうん、それで それで?」

白い雲は

ちょっとだけならいいですよ。・・・ひゃぁあ~、くすぐった~い

といって体をねじりました。

風は  でられなくなっちゃったよぉお  って言いました。

白い雲と風は  わっはっはっは  って笑いました。 お・し・ま・い

 

ゴリちゃんとリラちゃんは空に向かってパチパチパチパチ大拍手。

『はっはっは』と大笑いしました。

「そらさん、ありがとう。おもしろかったよ」

「じゃあ、またね」

ゴリちゃんとリラちゃんはまた自転車に乗って

土手の道をチリリン チリリンと走っていきました。

 

                       ~お・し・まい~

クッキーリラちゃん

クッキーリラちゃん

 

 

   

昨日ゴリラのリラちゃんがクッキーをたくさん作りました。

薄力粉・砂糖・溶かしたバター・卵・牛乳・塩少々

さくさくかき混ぜモミモミこねて伸ばして丸めてくるりとねじって・・・。

リラちゃんのクッキー作りも今度で3回目です。

1回目はパパの誕生日のプレゼントに…とママと一緒に作りました。

2回目はママの誕生日のプレゼントに…とママと一緒に作りました。

クッキーを食べたくなったので

3回目は誕生日ではないけれど自分のために作りました。

もうすっかりクッキー作り名人ですから今度は一人で作りました。

とってもはりきって作ったのでずいぶん沢山できてしまいました。

食べても食べても食べきれません。

「そうだ、ゴリちゃんにもあたしのクッキー プレゼント しちゃおう。」

リラちゃんは素敵な絵が描いてあるお弁当箱をママから貸してもらうと

いろいろな形のクッキーをお弁当箱の中にきれいに並べて入れました。

クッキーたちはちょっとおすましをしてよそいきの顔をしています。

 

まあるいクッキー しかいくいクッキー

さんかくのくっきー ハートのクッキー

リボンのクッキー ゆびわのクッキー

おほしさまのクッキー チューリップのクッキー

めがねの形のクッキー ドーナツみたいな形のクッキー

お弁当箱の中はなんだかとっても楽しくなりました。

 

リラちゃんは一番お気に入りのハンカチでお弁当箱を包みました。

この間から練習していたちょうちょう結びも不思議なことに

今日はたったの一回でとってもかわいい蝶々の形に結べました。

♪ランララーラ ラン 

ランララーラ ラン ♪

リラちゃんはスキップで歌いながら、ゴリちゃんのとこに行きました。

ところが途中で石ころに躓いて「あっ!」っと、転んでしましました。

ちょうちょう結びで包んだお弁当箱は

リラちゃんの手をすり抜けてカラカラコロコロロン。

その時ちょうど自転車に乗ったゴリちゃんがチリリンと通りかかって

急ブレーキでキキーィ。自転車からぴょいっと飛び降りると

「りらちゃん。だいじょうぶかい?」とたすけ起こしてくれました。

「はい、リラちゃんのおべんとうばこ。」

「ありがとうゴリちゃん。これゴリちゃんにプレゼント。

あたしのつくったクッキーよ。おいしいわよぉお。」

「じゃあ、あそこでいっしょに食べようよ」

リラちゃんはちょうちょう結びを解くと

お弁当箱を開けクッキーを見ました。二人は同時にさけびました。

「あっ!」「わーい」

「あっ! あたしのつくったクッキーの形が・・・」

「わーい。こんなにたくさんいろんなかたちのクッキーだ。

うれしいなぁ。たのしいなぁ。

これはなんだろう? ヨットにでんしゃに、こっちはヘリコプターかな。

『バキューン』って てっぽうのクッキーもあるぞ。

これはなにかな…じどうしゃに、ひこうき。

あっ、ふたごのかいじゅうだ。おばけもいるぞ。

リラちゃんこれぜんぶぼくにくれるの?

ボクの大好きなものばかりよくこんなにたくさんしっていたね。

リラちゃんってほんとうにすごいなぁ。」

ゴリちゃんがとっても喜んでくれたのでリラちゃんも嬉しくなりました。