donpo9’s blog

脳卒中を体験した人の生活の楽しみ具合レポート

ごりらパパさんの自転車教室

 ごりらパパさんの自転車教室 

 

 

 

物置小屋をがさごそがさごそ

ごりらパパさんは朝早くから大掃除

「どこやっちゃったかなぁ・・・。確かここに・・・」

あっちの荷物をこっちにやって、こっちの荷物をあっちに動かして

いったい何を探し物しているのでしょう。

「おや、このカバーをかけてあるものは何だったかな?」

パパさんはそれをずるずると物置小屋の外に引っ張り出しました。

埃をぷっぷっぷーのパタパタパタとやってカバーをはずしました。

「おんやまぁ、こりゃ懐かしい。」

肝心の自分の探し物をやめて、あちこち撫でまわしました。

「パパなにやってんの?」

「うん、パパが子どもの時に乗っていた自転車だ。」

「ちょっと、おんぼろっぽくない?」

「大丈夫だ。どこも壊れていない。ちょっとあちこち色が剥げているが

錆を落として油をさして ペンキを塗りなおせば・・・OK!」

次の日の朝早くから大張り切りのごりらパパさん。

「じゃ~~ん。かんせ~い。大成功。よくガンバリました。」

パパさんは自分で自分を褒めました。

「ぱぱぁ。ママがおひるごはんだってさ。・・・なにやってんの?」

「やあ、ごりちゃん。見てごらん。昨日の自転車。」

「わー。ぴかぴか」

「そうさ、ぴかぴかのしんぴんのぴんだ。名付けて『ピカシンⅡ世号』だ。

パパからごりちゃんへのプレゼントだ。」

「・・・」

「おやぁ、なんだかあんまり嬉しそうじゃないね。」

「だって、ぼく、じてんしゃきらいだもん・・・」

「どうして嫌い?」

「だってぼく、じてんしゃ うんてんできないんだもん」

「大丈夫さ、パパが上手に運転できるように教えてあげるさ。

上手に乗れるようになったら楽しいぞ。なんてったて

自分の好きなところに何処へだって行けちゃうんだぞ。」

お昼ご飯を食べ終わるとごりらパパさんはごりちゃんを肩車して

鼻歌を歌いながらピカシンⅡ世号のところに来ました。

自転車はぴかぴかのしんぴんのぴんでごりちゃんを待っていました。

「さあ、練習れんしゅう・・・おや、どうしたんだい?」

「だって、ぼく、じてんしゃこわいんだもん・・・」

「どうしてこわい?」

「だってぼく、ころぶといたいからこわいんだもん・・・」

「大丈夫さ、だれでも最初は転ぶことだってあるさ。

転びながら上手になるんだ。」

「でもいたいから、やだ」

「大丈夫、上手に転べばいいのさ。」

「じょうずにころぶとどうなるの?」

「上手に転ぶとちょっとだけ痛い。」

「じょうずでなくころぶとどうなるの?」

「上手でなく転ぶと『へたっぴー』になる。」

「じゃあ、『もっとへたっぴー』にころぶとどうなるの?」

「そうすると『へたっぴーのぴぃー』になる。」

「じゃあさぁ『もっとへたっぴーのぴぃ―』にころぶとどうなる?」

「そうだなぁ『へたへたぴっぴのぴっぴりぴっぴぴー』になるな。」

「・・・じゃあさ『もっともぉーっともぉーっと…』なったら・・・」

「牧場の牛がみんなして『も~~~ぉ』と啼いて

へたへたぴっぴのぴっぴりぴっぴぴーがカミナリさんと二人で

空から落っこちてきて

『おおいててて』ってお尻をさすって、

お山のカラスが『カー』っと鳴いて お池で蛙が『ケロケロ』って騒いで、

もう、町中がシッチャカメッチャカになるだろうな」

ごりちゃんは顔をしかめてお尻をさする真似をしながら

「あはははは」って笑いました。

 

「さあ、練習れんしゅう」

だいじょうぶっかなぁ」

「ブレーキに手をかけてハンドルを軽~く持って、

ペダルを…おっとそうか。やり方替えよう。

ごりちゃんこっちの道の少しだけ下り坂で練習だ。

ペダルはまだ漕がなくて大丈夫。」

 

よろよろもたもた、よろよろおっとっと。

ちょっとスピードが出てくるとごりちゃんはブレーキを

ききーっと握りました。

ごりらパパさんは坂道が終わると、

もう一度スタート地点まで自転車と

ごりちゃんを押して戻りました。

ごりちゃんはどんどん上手になってきました。

そして10回目の運転の時には何とごりちゃん得意のでたらめ歌で

♬よーろよろ もーたもた、よろよろおっとっと

  よーろよろ もーたもた、よろよろおっとっと 

 じーてんしゃ じーてんしゃ よろよろおっとっと

  あっちいって こっちいって よろよろおっとっと ♪

と鼻歌を歌いながら自転車を運転しました。

「ごりちゃん。楽しいかい?」

「うん。たのしーい。ぼく、じてんしゃ、だいすきだ。」

「あっとっと。」

すってーん。

「おっ。ごりちゃん、今の転び方、ぴんぽ~ん。大成功。」

「ちっともいたくなかった。」

 

よろよろもたもた、よろよろおっとっと  すって~ん。

「よっ、転び名人!また明日も練習しよう。」

「パパァ、いまのいたかったぁ」

「そうかぁ。痛かったら泣いてもいいぞ。

『痛いの痛いの、夕焼雲までとんでけぇ~』っと」

「とんでけ~」 

                    

                  ~お・し・まい~

てんかすとあげだま

てんかすとあげだま

 

 

たぬきうどん」なんかに乗っかるあれですよ。

私の故郷で聴きなれていた「天かす(てんかす)」という言葉は

東京暮らしをして45年、たまたまなのでしょうが、

まわりに「天かす」と呼ぶ人がいませんでした。

皆一様に「揚げ玉(あげだま)」というので

自分の中でいつの間にか「てんかす」のいい方を封印していました。

職業訓練校の昼休み、弁当を食べたり寛いだりしていてこの話題が出ました。

面白いことに学友の殆どがそれぞれに「てんかす」と表現するので

妙に嬉しくなりました。

 

認知症サポーター養成講座

認知症サポーター養成講座

 

私が通っている職業訓練(正式には『職業能力開発センター』) の傍に

文化センターがあり、ここを会場に『認知症サポーター養成講座』があり

昨日(1/19)受講してきました。

学校で「生活支援サービス」という講座を受講している仲間も4人来てました。

 

2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると予測されています。

高齢化社会の現在の日本です。2025年は私が71歳になる年です。

老々介護も近未来のわが身に思いを馳せれば決して他人ごとではないです。

認知症は私自身を含め誰でもなる可能性があります。

今のうちに勉強できることは進めておこうと思っています。

 

認知症を理解し、認知症の人や家族を見守る認知症サポーターを一人でも多く増やし

安心して暮らせる街づくりを目標に『認知症サポーターキャラバン』が

全国展開されています。

自分の暮らす町にも同様の講座があるはずですからまた参加してみようと思います。

 

入眠確認タイマー?

入眠確認タイマー?

 

脳卒中を体験していますので水分補給には気を使っています。

特に今は冬場ですから脳内出血の再発症の憂き目を見ないように心がけています。

ふだん就寝から起床までの間に最低2回はトイレに起きます。

とても冷え込んだ夜などに7回もトイレに行ったことがあり自分でも驚きました。

尿となって水分を放出するのですから、同量くらいの水分は補給しています。

水を飲んでいるのですが、昨年11月くらいからは白湯か湯冷ましに変えました。

ポットにためるということはせず、夜中のトイレに行った際、

薬缶に残っている冷えたお湯を飲みます。

白湯か湯冷ましですから特段暖かくなくてもいいんです。要は水分の補給です。

この時だいたい飲んだ分だけの量の水を薬缶に継ぎ足しておきます。

IHのコンロに薬缶を乗せて600㏄くらい沸かします。600㏄に根拠はありません。

 ピッ ピッ ピッピッピッピ とスイッチを操作します。

ピッ(電源スイッチを押す音)

ピッ(温度設定スイッチを最高位から1ランク下げた音)

ピッピッピッピ(加熱時間を4分に設定している音)

これでセット完了です。

そしたら電気敷毛布の温度設定を再度確認しロフトの布団にもずり込んで寝ます。

殆どおまじないみたいなものでしょうがお湯の沸騰した薬缶は多少の熱源となって

冷えた部屋の空気を温めているだろうと思い込んでいます。 

トイレに起きた時間は覚えてられますが再入眠した時間はわかりません。

稀にIH加熱が4分たっても寝付けない(再入眠)ときもありますが、

たいていは3分以内に寝入っているようです。

それが証拠にスイッチの切れた音が記憶にありません。

自分の体調の把握の一つのメソッドとして最近定着しています。 

 

0.2秒の即暖力

0.2秒の即暖力

 

 

暖房器具の遠赤外線電気ストーブがついに壊れ、

熊のように冬眠するわけにもいかず

これなしではさすがに耐えきれませんので新品に買い換えました。

首振り機能やタイマーのついていないもっとも単純な様式を選びました。

便利な機能がたくさんついていればその分だけ故障する率が高くなるからです。

初代のストーブは10年間活躍してくれましたから費用対効果という点では

十分元は取れたと思います。

10年前に購入した時よりも今回のもののほうが安かったのはありがたかったです。

この10年間でこの手の電化製品は目覚ましい進歩をしているようで、

2代目の遠赤外線電気ストーブはスイッチを入れて何と0.2秒で温まります。

スイッチを入れると同時に温かいです。実にありがたいです。

スポット暖房ですからストーブの傍だけ暖かいです。部屋全体は温まりません。 

周りは寒いですが、今は冬なのですからそれで充分です。

頭の中では「寒冷地仕様」「寒冷地仕様」とお題目のように唱えています。

不思議と凌いでいけます。

 

第25回朗読会ばぶの会  ~訂正版告知~

25回朗読会ばぶの会  ~訂正版告知~

 

会場/和光大学ポプリホール鶴川 リハーサル室 

アクセス 小田急鶴川駅下車 北口改札出て左徒歩2

日時 2019/1/26(土)

   1330開場1400開演~16:15終演       参加費500

   ~~朗読作品~~

・「ともがき」  (久留島武彦・作)   10分 朗読 楠麻美子

・「ゆきわたり」 (宮沢賢治・作)    40分 朗読 木村博子

         ~休憩~

・「魔術」    (芥川龍之介・作)   25分 朗読 村松美里

・「木を植えた男」(ジャン・ジオノ・作)  32分 朗読 ばぶ(曵田宏)

 

 朗読会は年6回の奇数月開催です。

 

入学して第二番目の一週間に入りました

入学して第二番目の一週間に入りました

 

先週の学校(職業訓練)のことをまとめて綴ることをどことなく躊躇していました。

時期尚早と思えたからです。生活リズムを作り安定させることを優先と考えました。

3連休を挟んで心構えが少し整理できました。

「人生たえず『今日』が一番若い」のですが65歳という現在の座標を加味すると

学習へのイメージも少し変わっていきそうです。

ともかく記憶力はかつてのような力になりませんから「記憶する」という姿勢を捨てて

別の「学び」のイメージを新たに創るほうがいいようです。

夜の睡眠も熟睡はままならないですから「熟睡」にこだわるのは捨てます。

体を横たえて目をつむり身体を休めることだけでも得られるものはあります。

「昼寝」以外にも「朝寝」「夕寝」は通学途上でも得られますから

深い眠りは私の特技の15分仮眠で補えます。 

自己否定でもなく後ろ向きの考えでもなく「右肩下がり」の学習のイメージ、

それなりに作れそうな予感がしています。

自分が何をやりたくて生きてきたのか、生きていくのかそれを求めつつ

やがて来る人生の最後の時に向けて心穏やかにソフトランディングです。