彩色作業のコツ
彩色作業のコツ
何の脈絡もないのですが、ふっと故永六輔さんの言葉を思い出しました。
「職人とは生き方なんです」
彩色作業をしながら永さんの言葉の意味世界を味わいます。
絵筆に絵の具(塗料)をつけてパズルブロックの一つ一つに着色をしています。
絵筆にたっぷり目に絵の具をつけ『塗り』ます。
塗りたい面積に対して幾分多めの絵の具を載せていますから「塗る」行為の後半は
筆先で余分な絵の具を「拭き取る(掻きとる・掃きとる)」ように筆を動かします。
筆を動かし塗るという「加える行為」と、拭き取るという「減らす行為」のひとまとまりで
彩色作業が一区切りつきます。面白いでしょう。
暮らしの中の行為の中にも生かせるような気がしています。
こんな単純なコツを見出したのはだいぶ以前ですが、その頃は「職人技」のようなものへの憧れがありましたのでコツが「見えた」と小躍りしたい程嬉しかったのでした。
今は少し意識が変わってきました。
「職人技」というよりも化粧というような「表現」というアートな心持です。