donpo9’s blog

脳卒中を体験した人の生活の楽しみ具合レポート

艱難汝を玉にす

『艱難汝を玉にす』という言葉があります。語源をインターネットで調べていましたら元々西洋のことわざ「逆境は人を賢くする」(Adversity makes a man wise.)の意訳なのだそうで、「人は多くの苦しみや困難を経て初めて立派な人間となる。」の趣旨です。明治の初めに漢籍の素養から意訳されたものでしょう。(国語大辞典/小学館

 

若い時の苦労は買ってでもしろ…という言葉があります。

私の場合たまたま刻苦勉励という言葉と中高校生の頃に出会っていました。

山本有三さんの「路傍の石」の主人公吾一の姿に自分を重ねてみたりしていました。 

逆境の中で奮戦している自分を思い描いて淡いヒロイズムに浸っているみたいな甘美な習慣もありました。

今から45年前、当時は「保母資格取得見込み」でも保育園に就職できるありがたい時代でしたからやる気むんむんで昼間は保育園で働き夜間は保育科の短大に通って保育の勉強をしていました。その頃も刻苦勉励のイメージの延長だったと思います。

実践と理論の両輪で「保育とは何か」を学べたのです。

多少しんどい時でも刻苦勉励のやる気だけが自分を支えていました。

当時は貧乏学生でしたが自活して自力ですべてをまかなっている自負は明確にありました。経済的に貧乏でも、精神面で貧乏ではなくむしろ充実感のある幸せの日々でした。

人生たえず今日が一番若いという言葉があります。なるほどそうだと思います。

また、昨今は「人生100年時代」といわれるようになりました。

もしも私も100歳まで生きることができたとしたら現在64歳の私は「若い」の範疇に入りますか?入りませんね。肉体的な若さからはとうに隔たって久しいです。