詩 2編 「 皮 」「 下がるテンションを感じながら 」
詩 2編 「皮」 「下がるテンションを感じながら」
「 皮 」
スイカの皮は硬い
かぼちゃの皮はもっと硬い
バナナの皮は柔らかい
桃の皮はもっと柔らかい
けれども 硬い皮も柔らかい皮も
それぞれ
傷つきながら中身を守っている
傷つくことにおびえていない潔さに
賛美の拍手を贈ります
皮ってえらいな
「 下がるテンションを感じながら 」
またひとつ
下がるテンションを感じながら こつこつ
無理やりテンションを上げることをやめにした
下がりながらも感じ取れているテンションがあるじゃないか
感じ取れる限り まだ大丈夫